<ダーチャ>とは、都会に住む多くのロシア人が、郊外に持っている別荘のことです。本物のお城のようなものから、手作りの掘立小屋もあります。
ダーチャという言葉は、ロシア語のダーチ(与えるという動詞)という言葉から派生した名詞で、18世紀にピヨートル大帝が戦功のあった家臣に土地を与えたことが始まりです。今、ロシア人がイメージするダーチャは、ソ連時代に郊外で、自給農業を希望する人に、6ソータク(600㎡)が与えられたことが始まりです。ソ連が崩壊した時、皆がダーチャで頑張ったので、なんとか乗り切れました。今でも、農業をする人もいますが、大分減って来ました。一時期は80%以上のダーチャで野菜・果物を作っていましたが、いまでは60%位だそうです。それでも日本に比べると多いですね。野菜を主に作る人のことを、アガロードニク(菜園愛好家)、果樹(リンゴ、梨、べりー類)を主に作る人のことをサドーブニク(果樹園愛好家)といい、纏めてダーチニク(ダーチャ愛好家)と言います。ダーチャは長い歴史があるので、色々な知恵の宝庫です。あっと驚くものから、首を傾げるものまで何でもあります。ダーチャには色んな面があるのですが以下に纏めてみました。